人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Mitocha in Caracas 14

会場に着いてから一番後ろの席とその一つ前の席を5個ほど占領して、カメラの設置をしました。Oさんは先生のつきそいで、楽屋に。後で聞いたら、先生が取材で囲まれてあちこち引き回されて大騒ぎだったそうです。が、そんな事を知らない撮影班は、周りをキョロキョロ。舞台の上の草は、さっきどこかで見たとかジャングルになっていなかったとか話し、花屋さんが作っている舞台に飾る花にも興味津々。何しろバナナやパイナップルなどが準備されているからです。日本ではとても考えられない取り合わせに、どうなるのかと目が離せませんでした。一度戻ってきたOさんが、「花に何か光る粉をかけている」と言うので、順番に見に行って写真撮影!このバナナすごいです!日本のアルパ発表会でも是非準備して欲しいと思いました。これだけでも話題になりそうです。
Mitocha in Caracas 14_e0059513_226988.jpg

待っている間に今日出演するChucho Acevedoさんが挨拶に来てくれたり、司会者の女性が思いっきり手を振ってくれたり(後で気づきましたが私と先生を間違えたらしい…)だんだんお客さんが入ってきて、少年がプログラムを配ってくれました。
Mitocha in Caracas 14_e0059513_22131021.jpg

コンサート開始までにはまだまだ時間がかかりました。取材がすごすぎて、メインゲストのウーゴブランコさんが会場に現れなかったためです。開演時間には座る場所が無くて立ち見の人が出るくらい人が集まっていました。コンサートの第一部はベネズエラのアーティストによる演奏でした。1曲目はラップのような感じの曲でした。2曲目からはアルパジャネーラが登場。Ali Belloさんは盛りだくさんに色々な曲を入れたメドレーを演奏、日本の曲も入っていましたよ。Mauricio Malandraさんは若いアルパ奏者で、しっとりした難しい曲を演奏。次に登場したEduardo Betabcourtさんは歓迎パーティーの時に卵型マラカスで会場を沸かせた人ですが、ものすごくはっきりしたきれいなアルパの音色での演奏を聴き、ため息が出ました。Ramon Hernandezさんとその次のChucho Acevedoさんの演奏は会場にいる観客から歓声が上がり、踊る人も出るベネズエラの人に馴染み深い曲だったらしく、アンコールコールが飛び出し、一度閉まった幕が開いてアンコール曲の演奏がありました。引き続き第二部が始まりました。ルシア先生が紹介されて1曲目は「カスカーダ」。私がこの曲を初めて聴いた時にすっかり魅了されたのと同様、ベネズエラの人たちもシーンとなり、曲の終わりには大きな拍手が沸きました。先生のMCが始まるとあちこちから「スペイン語よ!」「スペイン語だわ!」というささやき声が聞こえました。2曲目「ソイグアイレーニョ」に引き続いて、日本的な曲ということで、「黄昏色の秋」と「千の風になって」「涙そうそう」が演奏されました。「千の風になって」の詩の紹介では、会場全体から拍手が沸きました。その後Betancourtさんがクアトロを持って登場し、ウーゴブランコさんの曲、「悲しきルンバ」と「紅の浜辺」の演奏になるとだんだん会場の雰囲気が変わってきました。皆のわくわく感が伝わってくる感じです。曲の終わりには口笛やブラボーが飛び出し、曲に合わせて手拍子も起こりました。次の「星の涙」は一緒に歌ってくださいのMCに会場が大合唱になりました。このあたりから、私は胸がいっぱいになってきました。曲が終わってブラボーの歓声が収まらないうちに始まった「草原のコンチェルト」の出だしを聴いて、ベネズエラの人と一緒に歓声をあげてしまいました。曲が終わると会場のほとんどの人が立ち上がって拍手していました。第二部最後の曲は牛乳列車をソロでの演奏になりました。聴いているうちに涙が止まらなくなり、曲の終わりには会場全員が立ち上がったため、泣きながら左手にICレコーダー、右手にカメラの三脚を抱えて立ち上がりました。舞台に全ての出演者とウーゴブランコさんが上がり、大歓声に包まれアンコールの叫び声が始まったところで、ウーゴブランコさんの「コーヒールンバ」の一声で演奏が始まりました。またもや会場は大合唱となりました!後で聞いたところでは、観客がこんなに盛り上がることは珍しいということでした。撮影と録音終了後座ったら、しばらく席から立てませんでした。本当にとても素敵なコンサートでした。
by azu_mitocha | 2009-09-18 22:22 | カラカスの旅 Caracas
<< YAZAWA in TOKYO... Mitocha in Cara... >>